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blazeの部屋

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その4『続・くだらない唄』

『くだらない唄』の続きの唄ですね
あの唄の舞台から数年後のお話です

あの日と同じポーズをしてやっと帰ってきたことを自覚した主人公
踏まれた落ち葉の音
いろいろな物があの日と同じで、あの日の記憶が蘇ってきます

でも、この手は振れない
挨拶なんてできない
あまりにも大切なモノを落としすぎたから
あまりにも夢を見すぎて大切な何かを見失ってしまったから

そこで主人公は気づきます
あの日から自分は変わってしまった
この景色は何も変わっていないはずなのに
自分は見る影もなく、変わり果ててしまった、と

ここから回想が入ります
ちょっとした都会に夢見てこの街を出て行ったあの日
一人でも生きていけるという小さなプライドを証明する為に
電車ですぐ帰ってこれる距離だからということから街を飛び出しました

電車に乗って2時間ちょっとの都会での生活でいろいろなモノを得て、経験してきました
でも、どんなにもすばらしいモノだったとしてもあの日に比べればどうでもいいモノでしかなかった
それよりも大切なあの日々が消えていってしまうようで悲しくなった

今までの願いや、明日への希望も間違いだったように思えてきて
あの日々が壊されてしまうように思えてきて

なんの為に生きてきたのかわからなくなってしまったんでしょう
都合よく見つけた台とヒモをセッティングして自殺未遂を謀ってしまいます

でも、そんな自分が悲しくて
死ぬなんて考えた自分が情けなくて涙が溢れてきたんでしょう

そこで一つ思い出します
数年前にもこんな感じで、この場所で同じように泣いていた記憶を
『あの子にフラレた』というのは『くだらない唄』の『アナタ』のことを言っているんだと思います
結局、『アナタ』は来なくて、この場所で泣いていた

今に比べれば、その時泣いていた理由なんて可愛いもんなんでしょう
生きる意味を失くした今に比べれば

またあの日と同じ気持ちで朝日を待つ主人公
『まだ手を振れるかな 夢が見えるかな』という歌詞からは未来への希望が感じられます
主人公が目にしたタンポポの綿毛は希望の象徴だと思います

主人公が気づいたことは、あの日と自分は変わっていなかったということ
ヒゲが生えただけで、気持ちは何も変わってないということに気づいたからまた希望が見えたのだと思います


ちなみに…この二つの曲の舞台である『湖の見えるタンポポの丘』というのは実在します
なんと、藤原さんの故郷にあるらしいです

その場所とは印旛沼というところだそうです

ぜひ、一度行ってみてみたいものです


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